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【鬼滅の刃解析】嘴平伊之助・栗花落カナヲ対上弦の弐・童磨!「家族の仇討ち」運命と戦闘の全貌!

嘴平伊之助と栗花落カナヲ、二人は『鬼滅の刃』における主要キャラクターであり、主人公・竈門炭治郎と同じく鬼殺隊の一員です。彼らには幼少期に家族から引き離されるという辛い背景が共通しています。

この過去が、物語中の重要な敵である「上弦の弐・童磨」との関連へとつながっていくのです。伊之助とカナヲの背景と、彼らがどのようにして童磨と対峙したのか、そしてその戦いがどのような結末を迎えたのかについて詳細をお届けします。

彼らの直面した童磨との戦闘は物語の後半で描かれますが、その前半部分である「胡蝶しのぶ対童磨」の戦いに関する詳細は、別の記事で取り上げています。

 

嘴平伊之助と栗花落カナヲの悲痛な過去

栗花落カナヲの過去とその試練

栗花落カナヲもまた、辛い背景を持つ一人です。彼女は幼い頃から親から虐待を受けており、感情を閉ざしてしまうほど苦しんでいました。更に家庭の貧困から、カナヲは売りに出されることになります。この過酷な状況から脱出したのは、胡蝶カナエ・しのぶ姉妹によって救われたからです。彼女が新たな生活を始めたのも束の間、養母とも言えるカナエが童磨によって殺されてしまうのです。

二人の過去は、鬼としての童磨と深く繋がっており、彼らの人生に大きな影響を与えています。これらの悲劇的な出来事が、二人がどのようにして鬼殺隊の一員として成長したのか、その背景を探る鍵となります。

 

嘴平伊之助の過去とその苦難

嘴平伊之助は、非常に辛い幼少期を過ごしました。彼の母親は家庭内暴力から逃れるため、幼い伊之助を連れて家を出ました。しかし、逃げ込んだ先は童磨が教祖を務める寺院でした。ここで母親は童磨に殺され、その直前に伊之助を山へと逃がしました。結果として、彼は親を失った悲しみを背負いつつ、野生のイノシシに育てられることになります。

 

栗花落カナヲと童磨の因縁

この記事では、カナヲが直面した試練と、彼女が胡蝶しのぶから受け継いだ使命に焦点を当て、その決意と戦いの様子を深掘りしています。

また、伊之助がどのようにしてカナヲを助けたのかについても詳しく解説しています。

胡蝶しのぶの遺志を継ぐカナヲ

栗花落カナヲは、胡蝶しのぶの継子として、しのぶが計画していた童磨への仇討ちについて詳しく知っていました。しのぶは自らの命を犠牲にし、自身の体内に織り込んだ毒を童磨に注入する計画を立てていたのです。この重大な使命をカナヲにも伝えており、カナヲはしのぶの意志を継ぐことを決意しています。

 

童磨との直接対決

カナヲは童磨との対決で、しのぶが託した重大な使命を果たすため、冷静に戦いを進めます。童磨が過去にカナエを殺害し、現在に至ってもしのぶを殺害したことで、カナヲの心中には強烈な憎悪が芽生えていました。その憎悪が戦いを通じてさらに強まり、カナヲを突き動かす原動力となっています。

カナヲの特技である「眼力」は、童磨の細やかな動きを捉え、次の行動を予測することで、彼の攻撃を巧みに避け続けました。これにより、童磨はカナヲを一層の強敵とみなし、彼女の目を狙う戦略に出ましたが、カナヲはそれをも切り抜けます。

しかし、童磨の非常に強力な血鬼術による氷の攻撃により、カナヲは次第に追い詰められ、日輪刀を奪われる危機に瀕しました。この状況で、伊之助が突如として戦いに加わり、カナヲを支援します。

 

童磨との運命的な出会い

嘴平伊之助にとって、童磨は避けられない宿命の相手でした。彼は初めて童磨と対峙した時、その鬼が自分の母を奪った仇であるとは知らず、ただ導かれるままにその場所へと足を運んでいました。伊之助が童磨の元へと導かれたのは、鎹鴉の「最も強力な鬼へ」という導きによるものでした。

 

過去の繋がりが明らかに

童磨にとって、伊之助の顔はかつて彼が気に入っていた琴葉とそっくりで、彼女が伊之助の母であることを悟ります。琴葉は童磨のお気に入りで、彼の元を訪れた際には、しばしば愛情を注がれていました。しかし、童磨の真の姿を知ることとなり、彼女は息子を連れて逃げ出す決断をしますが、最終的には命を落としてしまいます。

 

母を通じて知る真実

琴葉の死後、童磨は伊之助に対して彼女の話を詳細に語り始めます。彼は彼女がどれほど苦しんでいたか、そしてどれほど強くあったかを伊之助に伝えます。この会話から、伊之助は自分の過去と母の存在が重要な意味を持つことを初めて知ることとなります。

母への復讐としての戦い

童磨との戦いが進む中で、伊之助はこれが単なる強敵との戦いではなく、自らを育て愛してくれた母の復讐戦であることを強く意識します。彼の戦い方には、直感的な感覚が生きており、これが彼の戦闘スタイルの核となっています。

 

戦いの結末

童磨は一時的に戦いから退くことを選び、彼の代わりに血気術の使い手を送ります。しかし、猗窩座の敗北により童磨自身が再び前線に出ることを余儀なくされます。これにより、伊之助とカナヲの戦いは新たな局面を迎えることとなります。

 

しのぶの毒の効果が現れる瞬間&童磨の最後

ついに、しのぶが培ってきた藤の花の毒が効果を発揮し始めました。この毒はしのぶが童磨に吸収された際に体内に入り、童磨が撤退しようとしたその瞬間に症状が表れました。

 

致命的な一撃を待つカナヲと伊之助

カナヲはじっとその時を待っていました。彼女は「必ず私が童磨を弱らせるから、その後であなたがとどめを刺して」と伊之助に告げていました。伊之助はこの計画に従い、しのぶの毒が効き始めるのを待っていたのです。

 

『花の呼吸・終ノ型・彼岸朱眼』のリスク

童磨が反撃に転じるものの、その動きは以前に比べて明らかに鈍くなっていました。カナヲはこの機を逃さず、通常は失明リスクを伴う「彼岸朱眼」を使い、決着をつけようと決断します。この技は通常、戦いの最終手段として用いられるものです。

 

童磨の最後の抵抗

カナヲが童磨に致命的な一撃を加えようとする中、童磨は血気術を用いてカナヲの腕を凍らせ、彼女の動きを封じます。しかし、伊之助は動けないカナヲの代わりに反応し、頭の回転の速さを活かして童磨に対抗します。結局、伊之助の機転とカナヲの支援により、童磨は倒されることとなりました。

 

 

カナヲ&伊之助の勝利の後・家族の絆を取り戻す

カナヲは元々感情を表現することが苦手でしたが、胡蝶姉妹に引き取られたことから新しい家族との生活が始まります。共に過ごす中で徐々に心を開き、その卓越した身体能力を生かして鬼殺隊の一員として成長していきました。

 

カナヲは愛する姉たちの仇を討つ

カナヲはやがて、自身を育ててくれた姉たちの敵を討つことに成功します。

蝶の髪飾りを探し見つけ出すことができ、胸に抱きしめたカナヲの頭を、胡蝶姉妹が「がんばったねカナヲ」と優しく頭を撫でるシーンは涙腺崩壊する場面です。

彼女の成長を見守ったカナエとしのぶは、彼女が立派な戦士になったことを誇りに思ったに違いありません。

 

 

伊之助は母の愛と過去の真実と向き合う

伊之助は自分を育てた母親を失った悲しみを胸に、その仇である童磨を倒します。この戦いを通じて、彼は自分が母から深く愛されていたという事実も知ることができました。

長い間「親に捨てられた」と思い込んでいた伊之助にとって、母親の愛を再認識することは、辛い過去の中での小さな救いでした。彼は自分の出自と向き合いながら、新たな一歩を踏み出す勇気を得ることができました。