栗花落カナヲが使っている呼吸法をご存知ですか?
彼女は胡蝶しのぶの養子であり、多くの人が蟲の呼吸を使っているのではないかと思うかもしれませんが、実際には異なります。
彼女はしのぶの姉、カナエが使っていた花の呼吸を採用しています。蟲の呼吸は特殊な薬学の知識が必要でしのぶ独自の技であるため、カナヲには花の呼吸が自然に適していたのです。
花の呼吸にはどのような型が含まれているのでしょうか?その特徴は?カナヲがなぜ鬼殺隊に入隊したのかも含めて詳しく見ていきましょう。
栗花落カナヲの花の呼吸・技一覧
栗花落カナヲは、胡蝶しのぶとは異なる、花の呼吸を使う剣士です。この呼吸法は非常に美しい技として作中で描かれています。ここでは、彼女が使用する花の呼吸の技を一つ一つ見ていきます。
弐ノ型「御影梅」
球体を描くような連続剣撃で、童磨の血気術に対抗するために使われました。この技は18巻で紹介されています。
肆ノ型「紅花衣」
敵を横に打ち払う鋭い踏み込みから攻撃する技で、17巻で胡蝶しのぶを狙う童磨に対して使用されました。カナヲが初めて披露した花の呼吸です。
伍ノ型「徒の芍薬」
芍薬の花のように花弁が多く、一息に9回も攻撃を加える型です。この型は18巻で描かれ、刃の軌道も鋭角な円を描きます。
陸ノ型「渦桃」
相手の攻撃を避けつつ、螺旋の軌道で切り裂く技で、カナヲが童磨の攻撃から反転して繰り出したものです。これも18巻で紹介されています。
終ノ型「彼岸朱眼」
全神経を眼球に集中し動体視力を極限まで高める技ですが、失明のリスクも伴います。この型は19巻で使用され、実際にカナヲは右目の視力を失っています。
栗花落カナヲの成長と花の呼吸への道
栗花落カナヲは、胡蝶カナエとの出会いから人生が変わりました。彼女は街で売られているところをカナエに見つけられ、新しい人生を歩むこととなります。カナエとその妹しのぶに育てられ、名前も新たに与えられました。
花の呼吸を継ぐ
カナヲが花の呼吸を学ぶことは、カナエの影響が大きいです。カナエはいつも笑顔を絶やさず、その温かな表情がカナヲにも受け継がれています。しのぶがいつも笑顔を保つのも、姉の笑顔を好んでいたからです。カナヲも、その教えを受け継ぎ、自らも常に笑顔を保っています。
カナヲは最終選別の際、カナエから受け継いだ髪飾りを身につけ、彼女からの力を感じながら試練に臨みました。この髪飾りは、彼女にとって大切な意味を持っています。カナエの死後も彼女の教えと共に戦い続けるカナヲは、花の呼吸を完璧にマスターしています。
鬼殺隊への道
胡蝶カナエの死により、しのぶは鬼殺隊を辞めるよう願ったものの、カナヲは違う道を選びます。彼女は蝶屋敷で家事や手当てが苦手であること、そして周囲の人々が鬼によって家族を失った悲しみを共有する中で、鬼に対する許せない感情を強くしました。これが彼女が鬼殺隊士としての道を歩む決意を固めるきっかけとなりました。
カナエの花の呼吸を見て学び、自分で決めて最終選別に臨んだカナヲは、最終的にはしのぶの訓練のもと、自らの意志で鬼と戦う力を身につけました。
カナヲと花の呼吸まとめ考察
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花の呼吸の技法:
- カナヲが使う花の呼吸の技は、美しいとされる特有の形が特徴です。これには「御影梅」「紅花衣」「徒の芍薬」「渦桃」「彼岸朱眼」などが含まれ、それぞれ具体的な戦闘シーンで使用される様子が詳しく描写されました。これらの技は劇中での重要な戦いにおいてカナヲの戦術と精神状態を映し出しています。
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カナヲの成長と背景:
- カナヲは胡蝶カナエとの出会いにより、新たな人生を歩み始めます。カナエとしのぶによって育てられ、特にカナエの影響を強く受けています。カナエの花の呼吸を受け継ぐことになったのも、彼女からの直接的な影響です。カナヲの性格形成においても、カナエの笑顔とその教えが重要な役割を果たしており、彼女自身も常に笑顔を保つよう努めています。
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鬼殺隊への参加:
- カナエの死後、しのぶはカナヲに鬼殺隊を辞めることを願いましたが、カナヲは自らの意志で鬼殺隊に参加を決意します。この決意は、蝶屋敷での他の住人たちとの関わりと、鬼による家族の喪失という共有された悲しみから来ています。これにより、彼女は自らの運命を自分で選び、最終選別を秘密裏に受け、独立した戦士として成長していきます。
この情報から、カナヲのキャラクターは、過去のトラウマや育ての親との深い絆、そして自己決定の旅を通じて複雑に描かれています。彼女の戦闘技術だけでなく、感情的、心理的成長も『鬼滅の刃』の中で重要な役割を担っています。