『ダークギャザリング』の世界を探求!物語内で圧倒的な力を持つとされるキャラクターについて考察します。
「ソロモン72柱の悪魔」から「マルバス」や日本の伝説の妖怪「酒呑童子」が登場し、物語に新たな魅力をもたらしています。 この作品の引きつける要素が増える一方で、現時点で最も力強い存在は、主要人物・神代愛依のそばに常にいる神様ではないかと考えられています。
そこで、この記事では『ダークギャザリング』における神様の正体と、彼がなぜ作中で最も強大な存在なのかを探ります。
ダークギャザリングでの神様の正体
「ダークギャザリング」では神代 愛依(かみよ あい)が嫁に選ばれた神様の名前が、第51話にて明かされました。
その名は星神 太歳星君です。名前から直接的な情報は読み取れませんが、この神秘的な存在について詳しく掘り下げてみましょう。
太歳星君とは何者か?
太歳星君は、陰陽道や民間信仰において木星を模した神格「太歳」の形をした存在です。この太歳星君信仰は、日本でも陰陽道の方位神や八神将として崇拝されています。
この神は古代中国で祟り神として恐れられ、災いを引き起こす凶兆として認識されていました。また、日本では「太歳紀年法」として知られる木星の運行に基づく暦法が存在し、60年周期で一巡するこの暦は、日本の還暦の由来ともなっています。
普段何気なく使っている「還暦」という言葉が、実は深い歴史的背景を持つことを知り、驚かされます。
太歳星君の従者について
太歳星君の従者は、天空を12年で一周する木星と同様に、天帝を象徴する存在とされています。これに対応して、太歳星君は人間の君主、つまり皇帝の象徴とされています。
太歳紀年法においては、十二支と十干に基づく年の循環が設定されており、このシステムが太歳星君の従者たちのモデルとなっている可能性があります。
太歳星君の力の源
ダークギャザリングにおいて太歳星君は未だ全能力が明らかになっていませんが、彼の力の源を考えてみると、以下の点が挙げられます。
- 彼の戦い方は分霊を使うことがあり、12の式神(十二神将)を操る能力を持っています。
- 回復力を持つ「視肉」と呼ばれる目玉も彼の特徴的な力の一つです。
他の霊にはない、独自の戦術や回復手段を持っており、これが彼を非常に強力な存在にしています。
今後の展開でどのような謎が解明されるか、非常に楽しみです。
太歳星君と安倍晴明の深いつながり
太歳星君は陰陽道の深い影響下にあり、その中でも特に安倍晴明との結びつきが強いことが明らかになっています。
両者は陰陽道を共有する点で深く関連しており、特に太歳星君が操る十二神将の式神は、六壬神課と関連する占術に基づいています。
十二神将とその役割
以下は太歳星君に仕える十二神将の一覧です。
- 騰蛇(とうだ)
- 朱雀(すざく)
- 六合(りくごう)
- 勾陳(こうちん)
- 青龍(せいりゅう)
- 貴人(きじん)
- 天后(てんこう)
- 大陰(だいおん)
- 玄武(げんぶ)
- 大裳(たいも)
- 白虎(びゃっこ)
- 天空(てんくう)
特に日本で有名なのは方位を司る四神、すなわち朱雀、青龍、玄武、白虎ですが、他にも多くの神将が存在しています。
陰陽道における八神将
陰陽道では八神将も重要な役割を果たしており、太歳星君と安倍晴明の関係性を示す要素の一つです。八神将には以下のような存在が含まれます。
- 太歳-木曜星
- 大将軍-金曜星
- 太陰-土曜星
- 歳刑-水曜星
- 歳破-土曜星
- 歳殺-金曜星または火曜星
- 黄幡(おうばん)-羅睺星
- 豹尾(ひょうび)-計都星
安倍晴明はこれらの神将や式神を行使し、特に式鬼として前鬼・後鬼や犬神、そして蟲術蠱毒などを用いていました。これらの技術は、ダークギャザリングの物語にも深く関わっています。
安倍晴明の霊が晴明神社で縁を持ち、物語の中で太歳星君との潜在的な対立に介入していく可能性が示唆されています。
調査を進める中で、安倍晴明が犬神を使役した事実も新たに明らかになり、彼の行使した危険な陰陽術の実態が興味深い発見でした。